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文・浦部 明子 ) |
コムハウスのスタッフを中心にスウェーデンに行ってきました。何度も行った者、初めての者などでにぎやかな一行となりました。インテリアコーディネーターの浦部さんに紀行記を書いていただきましたのでお楽しみ下さい。

ベンガラ
スウェーデンでは、赤い外壁の家が目立つ。箱型に切り妻屋根と、シンプルな形にその落ち着いた赤色はとても似合う。なぜ赤い家ばかりなのかと聞くと、これは塗料ではなく酸化鉄(ベンガラ)との事。対候性がよく、鉱山業がさかんで銅がよく取れるスウェーデンでは、昔からよく使われていたらしい。面白いので帰国してから少し調べると、もう一つの説も見つかった。レンガ立ての家にあこがれた人々が、外壁(木の板)にレンガと同じような色のベンガラを塗ったとのことだ。いずれにせよどこまでも続く緑の丘に、赤い箱型の家がとてもかわいらしかった。

ペット事情
ストックホルムからボーランゲへは、中央駅から列車に乗った。この列車には幼稚園の様な遊具がたくさん備わった車両があるのにも驚いたが、動物好きの私がうれしかったのは、犬も一緒に乗れる車両を発見したことだ。黒いラブラドール犬を2匹連れた女性と少しお話しすることが出来た。ボーランゲは日本の軽井沢の様な場所らしく、個人の別荘に案内してもらった。北欧の人々は、短い夏の間の長い夏休みをこういった田舎で過ごすらしい。鶏や牛も飼っており、その場でバターを作ってくれたりした。この牛たちは人に慣れており、ほぼ放し飼いに近くのびのびとしていた。広い敷地(どこまでもつづく・・・)で馬を飼うこともステイタスらしい。

HOTEL TYLOSAND
今回のたびでは、スウェーデンとデンマークで合計4つのホテルに泊まった。それぞれ立派なホテルだったが、内装デザインやインテリアがダントツによかったのは、ハルムスタッドで泊まったこのホテルだ。ロビーに立つと、イーサンホーク主演の近未来映画「ガタカ」を思い出した。ロビーにはさまざまなアーティストの作品が置かれ、廊下にも興味を引く写真がずらっと並べられている。色彩も微妙な色あわせが絶妙で、各階で壁の色が違う。照明器具やインテリアが又すごい。コルビジェやミースの名作椅子がずらっと置かれている。地元の方に、有名なスウェーデンのデュオ「ロクセット」がオーナーと聞いたが、私の英語も怪しげなものなので、彼らはこのホテルのバーだけのオーナーかもしれない。快適に宿泊するというホテルの本来の目的よりも、刺激的でわくわくしたいインテリア好きの人なら是非一度訪れる価値があると思う。

IKEA再び・・・
ストックホルム市内を観光したときのガイドさんの言葉が忘れられない。市庁舎を案内しながら彼女は何気なく「ここは古そうですがまだ100年くらいしかたっていないんですよ」と言っていた。まだ100年・・・。日本では信じられない言葉だ。ボーランゲでは、1500年代に建てられたログハウスを見た。北欧の人々は古いものを大切にする。家の外壁も自分たちで塗り重ねながら、何年ももたせるのだ。20年ほど前に世界中に広がっている北欧のインテリアザッカショップ「IKEA」が日本に進出したが、程なく撤退してしまいました。当時は、組み立て家具が基本のこの店は日本の情勢に合わなかったのではないかと思う。昨年「IKEA」が再上陸した当時とは違って毎日大勢の方が来店されている。洗練されたデザインとシンプル感が受けていることと自分で組みたてることについても認知されてきた。現在、日本ではDIYショップが大人気である。テレビのリフォーム番組も人気で、お父さんががんばってリフォームする番組では奥さんが感激して泣いてしまうのが定番だ。不景気でお金もなく、元気のないにっぽんのお父さんが、家族に感謝され威厳を取り戻すいいきっかけとなっているようだ。そんな世の中の流れに「IKEA」の販売方法がマッチしたのだろう。
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